本たび

本の世界へ旅しよう

「運転者 未来を変える過去からの使者」喜多川泰(著)

タイトル:「運転者 未来を変える過去からの使者」

著者:喜多川 泰

出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

~作品の概要~

主人公は保険の営業をしている40代半ばの会社員。

仕事は思うようにいかず、娘は学校を不登校になり、一人暮らしの母親のことも気掛かりであったりと心配ごと、不安だらけの日々を送っていた。

そんな彼の目の前に一台のタクシーが停車する。

自分の素性や現状を詳細に知っている運転手に困惑する主人公をよそに、彼をのせて車は走り出す。

人生の転機となる様々な場所へ連れていってくれる運転手との交流を通じて、生きることの本質や命のつながりを知った主人公は自身の人生と向き合う決意をする。

不思議なタクシー運転手との出会いが彼の人生を大きく動かしていく。

 

~読んだ感想~

どこか飄々とした運転手と彼に翻弄される主人公。

しかし、運転手から時折投げ掛けられる生き方についての核心をついた言葉やメッセージは強く心に響く。

運を"貯める"、"使う"という表現はまさに目からうろこでおもしろいと思った。

また、この本は利他の精神についても語られている。

見返りを求めず、心から他人を想って何かをすることは簡単なことではないと思うが、本の中で語られているように、自分がどれほどの恩恵を受けて今を生きているか、自分のいる世界が当たり前ではないことを知ってからでは、感じ方が大きく違ってくる。

物語としてだけではなく、自己啓発としての側面も持ち合わせているため、主人公とともに新たな学びを得ているように感じられる。

明日への希望を感じられ、読み終わった瞬間から自分の生き方にもっと自信を持っていいんだと思えるような1冊だ。

 

~こんな人におすすめ~

物事がうまくいかなくて落ち込んでいる人

頑張っているのに誰からも認められていないと感じている人

自分のしていることに自信が持てない人